おとぼけほすぴたる
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私の看護観のようなもの

ナース歴8年にもなると 看護の業務だけでなく
いろんなことが見えてきました
人の命の尊さを知ることもできました
経験を積むたびに心に響くものがあります

このまえ私は病気で救急車にのりました
大したことなかったんですが
死ぬかもしれないと思ったとき
本当に怖いと思いました

呼吸が苦しくなったとき いつも余裕でいられる私が
かなりパニックになって
「助けてください」とか言っていたそうです
手足がしびれて動かせなくなって
胸が苦しくて 意識がなくなりそうで不安でした

きっと 病気のひとはそんな不安とも戦っています
病状や経過をみて 適切な判断をして看護をすることも
大切なことです それにもましてその不安をとるように
私ができることって いったい何なのだろうと考えて
今 仕事をしています

私が倒れたときに
そばにいてくれた人がいます
私が不安にならないようにずっと手を握って
「だいじょうぶだから」「もうすぐ病院だから」って
励ましてくれました 
私はもうだめかもしれないとか そのときに思ったけど
手を離さずに ずっとずっと声をかけてくれた人のおかげで
気持ちが楽になりました 

そういった気持ちを落ち着かせられるように
少しでも安心して病気と戦えるように
患者さんにせいいっぱい声をかけて
本当に親身になって思いやることができるように
仕事場で心を通わせて看護していきたいと思います

そのためにもいっぱいいろんなことを勉強して
業務も自信いっぱいつけて
患者さんと同じ気持ちで病気について考えていこうと思います


******余談******

私が倒れたのは 福島公設市場のうどんやさんの前です
その店の おばちゃんが親切にしてくれました
親身になって そばにいてくれました
快復してから おばちゃんに挨拶に行きました
おばちゃんは 私のことを覚えていてくれて
挨拶にいくと 暖かく迎えてくれて
店のうどんとつゆを私にくれました
親切にされて 思わず泣いてしましました
それからも 何度ももうおばちゃんに会ってます
いつも気にかけてくれて世間話してます
そういう出会いって 大切にしたいですね

病気の時 お世話になった方々
心配してくれた方々
ほんとうにありがとうございました