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CRCについて

CRC(Clinical Research Coordinator = 治験コーディネーター)とは治験に関する業務のうち医学的判断を伴わない部分を医師に代わってまたは共同で行なう職種のことをいいます。

しかし新GCPにおいては、治験協力者という言葉が使われているものの、実際にはCRCという名称はどこにも使われていません。今まで通常業務を行いながら、治験の協力を行っている看護婦や薬剤師はいたものの、治験の専任スタッフをおき、円滑に進めることが必要だと考えられ、そのものをCRCと呼ぶようになりました。

アメリカなどでは、CRCという職種が存在しており、治験はビジネスの一環として考えられているために、治験に関する関心も高く、CRCの育成も進んでいます。

現在の日本では、病院内にてCRCを育成したり、CROやSMOにてCRCの業務委託を引き受けるところが増えてきていますが、まだまだCRCが足りないといわれています。それは、医師や治験に携わるスタッフの治験に関する意識や認識が乏しいこと、被験者のケアや相談業務のスペースがないこと、その他スタッフの確保もできないなどの問題があるため、組織的な取り組みができないと考えられています。